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Writer/遥

同性カップルのご近所付き合い。賃貸マンションでのリアルな暮らし

私は30代のレズビアンで、同性パートナーと賃貸マンションで暮らしています。今の物件に住んで数年が経ち、近所の方々との関わりが少しずつ増えてきました。特別なことはしていませんが、私たちなりにご近所付き合いで心がけていることがあります。

同性カップルの賃貸マンション暮らし。借りるのは大変だった?

多くの同性カップルがぶつかる問題に「賃貸物件が借りにくい」というものがあります。同性同士であるがゆえに、男女カップル向けの「二人入居可」の物件を借りられないケースが多く「ルームシェア可」の物件を探すしかないことも。

同性カップルあるある? 賃貸物件の選択肢が狭すぎる

近年は同性カップルをはじめ、LGBTに対する社会の意識の変化もあり「LGBTフレンドリー」な物件も増えていますが、まだまだ数は限られているのが現状です。

私たちが希望するエリアでは、LGBTフレンドリーな賃貸物件はほとんどなく、ルームシェア可の物件を探すしかありませんでした。ただ、ルームシェア可の物件は、どれも私たちの希望に合わず、最終的に「二人入居可」の物件にたどり着きました。

以前、私とパートナーがとある不動産会社の店舗を訪れた際「同性同士の場合、二人入居可の賃貸物件を紹介するのは難しい」と断られたことがあったので、二人入居可の物件に対して、私たちはどこか構えてしまう気持ちがありました。

しかし、希望に合う物件がそこだけだったので、後日、私たちはその物件の内見へ行くことにしました。

同性カップルの私たち「二人入居可」の賃貸物件を契約!

内見してみて、とてもいい部屋だったので、仲介業者の方にダメもとで「同性同士なのですが、入居できますか?」とたずね、同性カップルであることもあわせて伝えてみました。

このときはすでにパートナーシップ宣誓を済ませていたので、万が一、断わられそうになったときは、その証明書を提示して誠実に説明しようと考えていました。

しかし、意外なことに担当の方は「賃貸契約(同性同士でも)大丈夫だと思いますよ。確認してみますね」と回答。拍子抜けするほど自然な反応に、これまで感じていた緊張や不安がすっとほどけるような気がしました。

オーナーに同性カップルであることは伝えていない

仲介業者の方いわく、この物件は大々的にルームシェア可を打ち出していないものの、オーナーの判断で柔軟に対応しており、同性同士の入居もケースバイケースで受け入れているとのことでした。

パートナーと相談して、今回、オーナーには同性カップルであることは伝えず「女性二人の入居」という点だけを伝えていただくよう、担当の方にお願いしました。「同性カップルであることを理由に断られたくない」という不安が大きかったのです。

もちろん、いつか堂々と「私たちは同性カップルです」といえる日が来ればと思います。でもまずは、この住まいで平穏に暮らしたい・・・・・・それが正直な気持ちでした。

同性カップルの私たちが悩んだ、賃貸マンションのあれこれ

無事、賃貸契約を済ませ、希望の物件に入居することができた私たち。現在も大きなトラブルなく、平穏に暮らしています。ただ、実際に暮らし始めてみると「これってどうしたらいいんだろう?」と迷うようなことがいくつかありました。

同性カップルで、賃貸住まいだけど・・・・・・自治会に入る? 入らない?

入居してしばらくしてから、自治会の参加に関する書類がポストに届きました。

このマンションは賃貸で借りたものなので、私たちは参加すべきか悩みました。私たちより少し前に引っ越してきたお隣さんに聞いてみると、マンションに住むほぼすべての世帯が自治会に参加していることがわかりました。

もちろん参加は任意であり、義務ではありません。ただ、断って変に目立つのも避けたい・・・・・・という気持ちもあります。結局、私たちは「同性カップルが自治会に入るとどうなるの?」と戸惑いながらも、例にならって加入することにしました。

ご近所さんに、自分たちの関係性を伝える?

同性カップルであることは、自治会の方々やお隣さん、そのほかマンションの住人には伝えていません。

周囲からの目が気になるのも理由ですが、それだけではありません。「自分たちの関係性を、あえて周囲の人に話す必要はない」と考えているからです。

夫婦や子どものいる家庭が、近所の方へ挨拶する際に、わざわざ「私たちは異性カップルなんです」と説明しないように、私たちも特別な説明をする必要はないと思っています。

ただ、今後、近所の方々に私たちの関係性を聞かれる可能性はゼロではないので、どう答えるかは、パートナーと相談中です。今のところ、近所の方々とは自然な距離感を保てているので、このまま変わらず過ごしていけたらいいなと思っています。

同性カップルの私たちが、ご近所付き合いで意識していること

ご近所付き合いでは、ちょっとした気づかいや距離感が大切だったりしますよね。同性カップルである私たちの場合は、まわりの空気を大切にしながら、できるだけ自然に日々を過ごせるように心がけています。必要以上に目立たず、とはいえ閉じこもるわけでもなく・・・・・・そのちょうどいいバランスを探りながら暮らしています。

笑顔であいさつ! 堂々としていい

同性カップルであることを意識しすぎて「どう見られているかな?」「変に思われないかな?」と不安になることも、最初は少しだけありました。

しかし、実際に近所の方と顔を合わせるのは、エレベーターや廊下ですれ違うほんの一瞬のことがほとんど。そんなときこそ、自然に、笑顔で「こんにちは」とあいさつすることを大切にしています。

あいさつを交わすだけでも、お互いに安心感が生まれますし、特別な説明をしなくても「この人たちは普通に暮らしているんだな」と感じてもらえる気がします。

必要以上に構えることはなく、堂々と、そして感じよく。私たちなりの、ささやかなご近所づき合いの第一歩です。

自治会の活動にはできる限り参加

今年から、私たちはマンション内の班長を担当することになりました。同性カップルであると悟られないよう、自治会や班長会の会議にはパートナーだけが出席しています。

自治会関連の書類では「世帯の名前」を物件の契約者であるパートナーの名義に統一し、近所の方に名乗る際は、私もパートナーの名字をつかっています。

自治会の活動内容は、一斉清掃やチラシの配布、回覧板を回すなど、小さなことが中心で、特に負担は感じていません。

参加するようになってから、近所の方々と顔を合わせる機会も少しずつ増えましたが、深く立ち入られることなく、ちょうどいい距離感を保てています。

同性カップルであることについても、これまで特に話題に上ることはなく、ごく自然に地域の一員として受け入れられているように感じます。これからも、私たちなりの関わり方で、穏やかに暮らしていければと思います。

 

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