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Writer/遥

レズビアンの私と男友達。フラットな関係を保つための距離感

私はレズビアンで、同性パートナーと暮らしています。そんな私には、男友達が何人かいます。恋愛を介さない彼らとの関係は私にとって「ピュア」で大切なもの。だからこそ、少しの誤解やすれ違いで関係が揺らがないよう、接し方や距離感には気を配っています。

レズビアンの私と男友達の関係性

「男女の友情は成立しない」という言葉がありますが、私はあまりピンときません。レズビアンの私にとって、男友達は恋愛とは無関係な、気楽に接することができる存在。お互いの違いを認めたうえで、自然体でつながれる関係もあると思っています。

レズビアンの私に男友達ができたきっかけ

男友達のうち、特に親交が深い友達がいます。彼との出会いは、趣味用に使っていたSNSでした。共通の趣味を通じて何気なくやりとりが始まり、気づけば通話で日常の話をするように。

その頃、私には女友達しかいなかったため、最初は「異性とこんなに自然に交流できるんだ」と自分でも驚きました。

私はレズビアンであることをプロフィールでも公言していたので、恋愛的な駆け引きや気まずさが生まれることはなく、会話はいつもフラットなものでした。

彼は異性愛者でしたが、私のセクシュアリティを自然に受け止めてくれて、久々に話すときには「パートナーさんは元気?」と聞いてくれるほど、フランクなスタンスでした。

レズビアンの私にとって男友達は「見栄を張らずにいられる相手」

レズビアンの私にとって男友達は、変に気をつかわずにいられる存在です。

私は同性である女性が相手の場合は、それが友達であってもどこかで見栄を張ってしまったり、無意識に気を張ってしまったりすることがあります。

どれだけ仲がよくても「ちゃんとしなきゃ」「エスコートしなきゃ」と思ってしまう自分がいるのです。

一方、男友達と話すときは、その感覚は不思議となくなります。恋愛に発展しない関係性だからこそ、素のままでいられるのでしょう。

言葉を選びすぎず、思ったことを率直に伝えられる相手。気軽に冗談を言い合ったり、悩みをこぼしたり。肩の力を抜いて話せる男友達は、とても貴重でありがたい存在だと思います。

レズビアンの私が、男友達と信頼関係を築くうえで意識したこと

レズビアンである私にとって、異性との友情は一見シンプルですが、実は気を配る場面が多い、繊細な関係です。恋愛感情が絡まないからこそ誤解も生まれやすい。だからこそ、お互いにとって心地よい関係を築くために、私が意識していることがあります。

誤解を避けるために、レズビアンだと早々にカミングアウト

SNSでの出会いは、相手に自分の背景が見えにくいぶん、最初の情報がとても大切だと感じています。

そのため、私はプロフィールにレズビアンであること、そして同性のパートナーと暮らしていることをはっきり書いています。

誤解や余計な期待が生まれるのを避けるために、自分のセクシュアリティをあえて明確にしているのです。

いわゆる「カミングアウト」ですが、特別なことを話すのではなく、関係の前提として「知っておいてほしい事実」を早い段階で共有しているだけ・・・・・・という感覚です。

むしろ、その率直さが信頼感につながり、相手も自然体で接してくれることが多いのです。

こうして最初に土台を整えることで、お互いに余計な探り合いをせず、友達として自然にスタートを切ることができると感じています。

お互いに相談はするけど「近すぎず遠すぎない距離感」を忘れない

男友達とは、時に仕事の悩みや人間関係のモヤモヤを相談し合うこともあります。同性の友人には話しづらいことを、彼には素直に話せることもありますし、逆に彼から真剣な相談を受けることもあります。

ただ、どれだけ親しくなっても「なんでも話せる=なんでも踏み込んでいい」わけではないと思っています。

私は彼のパートナーではないし、彼もまた私の生活のすべてに立ち入る存在ではない。だからこそ、お互いに心地よく付き合うために「近すぎず遠すぎない距離感」を大切にしています。

もちろん、人によって友達との距離感は異なりますから「友達=パートナー」「友達はパートナーと同等の存在」という人もいるでしょう。

ただ、私の場合は、男友達に限らず、同性の友達であっても「干渉しすぎない、でもちゃんと信頼し合える」その絶妙なバランスが心地よいと感じるのです。

お互いのプライバシーを尊重しながら、必要な時には支え合える関係だからこそ、長く続けられるのでしょう。

男友達と付き合うときに、同性パートナーを不安にさせないために心がけていること

男友達とはお互いに恋愛感情はなく、大切な友情を築いています。ただ、私のパートナーの気持ちをないがしろにはしたくありません。恋愛と友情、どちらが上ということではなく、どちらも大切にしたい。だからこそ、男友達と過ごすときには、パートナーを不安にさせないよう心がけていることがあります。

大切なのは「隠さないこと」「説明すること」

レズビアンである私が、男友達と恋愛に発展する可能性はありません。だからといってパートナーが不安を感じないとは限りません。

そこで私が大切にしているのは、「隠さないこと」と「説明すること」です。たとえば、「あとで男友達と電話するね」や「今度ご飯に行く予定だよ」と事前に伝えるようにしています。

また、その男友達がどんな人で、どういう関係なのかもきちんと話しておきます。恋愛感情がない関係だからこそ、何でもオープンにすることで、パートナーが安心できる環境をつくりたいと思っています。

男友達とふたりきりで会わない

正直なところ「男女がふたりきりで会う=何かあるかもしれない」といった価値観には、違和感を覚えます。私はレズビアンであり、男友達とは恋愛感情抜きの対等な友情を築いているので、ふたりで会ったからといって誤解が生じるのは不本意です。

とはいえ、パートナーの気持ちを軽視したくはありません。不安に思わせてしまう可能性があるなら、できる範囲で配慮したいのです。だから私は、男友達とは基本的にふたりきりで会わず、誰かと一緒の場を選ぶようにしています。

価値観がすべて一致するわけではないからこそ、お互いに歩み寄り、相手が安心できるように行動で気持ちを示すことが大切だと思っています。

男友達との時間だけでなく、同性パートナーとの時間も大切にする

男友達との時間は、私にとって大切な交流のひとつです。でもそれと同じくらい、同性パートナーとの時間も大切にしています。

どちらか一方を優先するのではなく、バランスをとることが何より重要だと感じています。

たとえば、男友達と遊ぶ予定があった際、パートナーの心が置き去りにならないように、別の日に出かける約束をしたり、ふたりでゆっくり過ごす時間をつくったりしています。

どんなに信頼関係があっても、気持ちがすれ違えば、不安や寂しさは生まれるもの。だからこそ、日常のなにげない時間を大事にして、言葉や行動で「あなたが大切」という気持ちを伝えるよう心がけています。

友情も恋愛も、相手を思いやる気持ちから育つものだと、私は思っています。

 

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