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Writer/遥

友達づくりで年齢を気にしすぎてしまう? 30代レズビアン私の場合

30代になってレズビアンの友達が増える一方で「年齢ってどこまで気にすればいいんだろう」と迷う時期がありました。しかし最近は、年齢よりも大切なものがあると感じます。そんな実感をもとに年齢のとらえ方を探ります。

30代レズビアンの友達づくり。「相手の年齢」が気になる理由

30代になってから、SNSやアプリ、オフ会を通じてレズビアンの友達が少しずつ増えてきました。年齢は20代から40代までさまざまです。しかし、それ以前は相手の年齢が気になってしまい、同世代以外との交流はありませんでした。

30代レズビアンの私。年齢差のある友達関係に慣れていない?

30代になったばかりの頃、私は年齢の離れた人と親しくなることに対して、少しハードルを感じていました。それは、これまで「同年代の友達しかいなかった」という背景が関係していると考えています。

学生時代は学年という枠があり、社会人になってからも職場や趣味のコミュニティは自然と同年代が中心。気づけば、同じような年齢、似たような生活リズムの人たちとだけ関係ができあがっていました。

だからこそ、レズビアンのコミュニティで20代や40代の人と出会うと、単純に「どう距離をとればいいんだろう」と戸惑う瞬間がありました。

相手の方が人生経験が豊富に見えたり、逆に自分よりずっと自由に動いているように感じたりして、どんなテンポで話せばよいのか、わからなくなることがあったのです。

「相手の生活リズムや価値観が自分とは違うかもしれない」という漠然とした不安が、会話の最初の一歩を少し重くしていました。

同年代の友達の居心地のよさ

同年代の友達とは、価値観の背景が似ているからなのか、話題のテンポが合いますし、説明しなくても伝わる感覚があります。

学生時代のテレビ番組や流行っていた音楽、当時の空気感を共有しているだけで、初対面でも距離がぐんと近づくような気がします。共通の時間を生きてきたことが、そのまま安心感につながっているのでしょう。

また、30代になると仕事や生活リズム、体力の変化など、抱えている悩みや疲れ方も似てきます。

「最近疲れやすくなったよね」「仕事の責任が増えてきた」など、細かい感覚まで共有できる相手は貴重です。無理に背伸びをすることなく、等身大のままでいられる。それは、同年代の友達ならではの大きな魅力です。

だからこそ、年齢差のある友達関係に踏み出すとき、同年代の心地よさが基準になってしまい、どう距離をとればよいのか迷うのかもしれません。

今まであたり前だった「居心地のよさ」が、人との距離感を測る基準をつくっていた。そのことに気づいたのは30代になってからでした。

「年が離れた人とは話が合わない」という思い込み

以前の私には「年が離れた人とは話が合わない」という思い込みがあったように感じます。

それは、これまで人と関わってきた経験にもとづいた感覚だけでなく「自分がどう見られるか」という不安が影響していると考えています。

たとえば、年上の人と話すときに「大人としての常識や知識を試されるのでは」と身構えたり、年下の人と接するときに「頼られる側にならなきゃ」と勝手に役割を背負ったり。

相手が何を求めているかわからないまま、自分の立ち位置を先に決めてしまい、無意識のうちに会話のハードルを上げてしまっていたのです。

また、初対面の場では相手の年齢がひとつの「情報」として意識が向きやすいため、それだけで相手のイメージをつくってしまうこともあります。

「年上なら落ち着いているはず」「年下なら元気いっぱいだろう」など、実際には会話してみないとわからないことまで、年齢を手がかりに想像してしまう。

こうした小さな思い込みが積み重なることで、年齢差のある相手との会話に踏み出す前から、心のなかに見えない壁ができてしまうのかもしれません。(関連記事はこちらNOISE:恋人だけが特別じゃない。レズビアンの私が「友達についてののろけ」を聞きたい理由

友達づくりで本当に「年齢」で相性が決まるの?

これまで、私はSNSで友達を探すときも、オフ会に参加するときも、つい最初に相手の年齢を確認していました。しかし、はたしてその数字だけで相性まで決まるものなのでしょうか。

「年齢=成熟度」ではない

年齢は「成熟度の目安」のように扱われがちです。

年上なら落ち着いていて当然、年下ならまだ未熟。そんな空気が社会全体にあるように感じますし、私自身も無意識のうちに年齢で判断してしまうことがあります。

しかし、実際に人と関わってみると、年齢と成熟度はまったく別物だと気づきました。もっといえば、成熟度と個性や雰囲気、考え方などはイコールはありません。

たとえば、20代でもまるで長い人生経験を積んできたかのように考えがしっかりしている人がいたり、40代でも柔軟でフレッシュな価値観を更新し続けている人がいたりします。

仕事や恋愛、家族との関係など、どんな経験をしてきたかは人それぞれで、年齢だけでは測れません。むしろ、年齢が近いからといって価値観が似ているとは限らず、逆に年齢差があっても驚くほど話が合うこともあります。

醸し出す雰囲気や考え、キャラクターは、年齢の積み重ねよりも、その人がどんなふうに世界と向き合ってきたかで育つものだと、最近ようやくわかりました。

「話が合うかどうか」は関わらないとわからない

相性の決め手となるのは、価値観だけでなく「やりとりの心地よさ」もあると思います。

こちらの言葉を受けとるときの間のとり方や、笑うタイミング、ちょっとした相づちの温度感など、そうした細かな部分は、実際に会話を交わしてみないとわかりません。

同じ話題でも、相手によってまったく違う空気が生まれることがあります。深刻な話をしているのにどこか安心できたり、軽い雑談なのに妙に距離を感じたり。

相性は「考え方の一致」だけでなく「会話のテンポ」「その場に漂う空気感」に左右されることもあります。

年齢やプロフィールだけを見て相性を判断してしまうと、本来なら心地よい関係になれたかもしれない相手を見逃しかねません。

実際に言葉を交わし、相手の反応や空気を感じて初めて「あ、この人とは合うかもしれない」とわかるのだと、最近はとくに実感しています。(関連記事はこちらNOISE:新宿二丁目に行かないレズビアンによる “本気の友だちづくり” 体験談。セクマイさんとの出会いの場って?

30代レズビアンの私が感じる、年齢差のある友達の魅力

年齢が離れた人と交流していると、自分とは違う視点や考え方に心を動かされることがあります。そんな「年齢差のある友達」だからこその魅力をシェアしたいと思います。

年上の友達は・・・

年上の友達と話していると、その人が自分自身や他者、仕事や趣味と向き合ってきた時間のぶんだけ、物事のとらえ方に奥行きがあると感じます。

過去の経験をもとに、私が見落としている背景や流れをそっと示してくれることもあり、その視点に触れると自分の世界が広がったような気がします。

また、新しい考え方を軽やかにとり入れたり、SNSやカルチャーにもアンテナを張ったりしている年上の人と話していると「年齢を重ねる=凝り固まる」ではないことを実感します。

経験からくる深みと、柔軟さから生まれる軽やかさ。その両方が混ざり合っているのが、年上の友達の魅力なのだと思います。

年下の友達は・・・

年下の友達と話していると、こちらの想像を軽く超えてくる瞬間があります。

年下の友達がふと見せる軽やかな発想や、固定観念にとらわれない選択に触れると、自分のなかの凝り固まった部分がほぐれるように感じることがあります。

「そんな考え方もあるんだ」と思わされる瞬間は、年齢差があるからこそ生まれるものかもしれません。

また年齢が下だからといって、みんながみんな新しい価値観を持っているわけでも、未熟なわけでもありません。むしろ、人生経験が豊富で、状況を冷静に読みとる力を持っている人も少なくありません。

年下の友達は、若さゆえの柔らかさと、個人としての成熟が同時に存在していて、そのバランスがとても心地よいのだと思います。

年齢差が気になるのは今だけ? 30代レズビアンがたどり着いた「年齢」のとらえ方

年齢差が気になるのは、もしかしたら今だけなのかもしれません。

私も数年後には、年上の友達の年齢に追いつきます。同じように、年下の友達も、いずれは今の私の年齢に追いついてきます。

今は距離を感じる年齢差も、長い時間の流れのなかでは一時的なもの。数年後には、同じ景色を見て笑っているかもしれないし、逆に私が先に経験したことを、相手が後からたどることもあるでしょう。

そう考えると、年齢差は「固定された差」ではなく、ただの「時間のズレ」のように思えてきます。

長いスパンで見れば、私たちは同じ道を少しずつ違うタイミングで歩いているだけ。だからこそ、今感じている年齢差への戸惑いも、いつか自然に薄れていくのだと思います。(関連記事はこちらNOISE:レズビアンの私が友達にやきもちを焼く理由

30代レズビアンが年齢に縛られず友達をつくるためのコツ

30代になってからの友達づくりでは、年齢を意識しすぎて、交流の一歩が踏み出せず立ち止まってしまうことがあるかもれません。しかし、関係が始まるきっかけは、たいてい最初のひとことからです。

だからこそ、年齢という前提をいったん脇に置き「まずは話してみる」という姿勢を持つことが大事だと感じています。

完璧なきっかけを探す必要はなく、短い挨拶や軽い話題でも十分です。声をかけてみることで、相手の反応や空気感など、数字ではわからなかった「その人らしさ」が見えてきます。

この「まず話してみる」姿勢を実践しやすい場として、SNSやアプリだけでなく、レズビアン向けのオフ会やイベントがおすすめです。

画面越しではわからない空気感や表情がその場で伝わり、年齢よりも「その人の雰囲気」が先に入ってくるからです。実際に会ってみると、年齢差への緊張が自然に薄れ「話してみたら普通に楽しかった」という感覚が生まれやすいのもオフ会のよさだと思います。

みなさんも年齢にとらわれず、心が動く出会いを楽しんでください。

 

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