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Writer/Jitian

任天堂「トモダチコレクション わくわく生活」。LGBTQ当事者こそ楽しめる令和のアップデート

2026年4月16日、ニンテンドースイッチとスイッチ2のソフト「トモダチコレクション わくわく生活」が発売されました。発売後すぐに買ってプレイしてみると、前作からアップデートされている点が多く「LGBTQ当事者こそ楽しめる神ゲー」だったので、今回ご紹介いたします。

13年ぶりの新作「トモダチコレクション わくわく生活」

前作の面白さはそのままに「トモダチコレクション わくわく生活」では、新たな機能がたくさん追加されました。

もう新作はないと思われていた矢先に「トモダチコレクション わくわく生活」発表

「トモダチコレクション」は、プレイヤーが作ったキャラクター同士がシュールに交流する様子を、管理人(いわゆる神視点)として見守ったり、介入したりして楽しむシミュレーションゲームです。

2000年代半ば頃、ニンテンドーのゲーム機やソフトでアバター「Mii(ミー)」をつくる機能が追加され、2009年にニンテンドーDSのソフトとして第1弾「トモダチコレクション」が発売。そこからあまり期間をあけず、2013年にはニンテンドー3DSソフト「トモダチコレクション 新生活」も発売されました。

しかし、2016年にトモダチコレクションの「亜種」であるニンテンドー3DSソフト「Miitopia(ミートピア)」が発売されて以降は、目立った動きがありませんでした。昔のソフトを使った実況動画をここ数年見てきた私は「トモダチコレクションの新作が発売されたらやってみたいんだけどなぁ」と思っていました。

そんなタイミングで、13年ぶりにニンテンドースイッチおよびスイッチ2ソフトの新作「トモダチコレクション わくわく生活」の発売が発表されました。

昔のソフトをスルメのように何年も味わっていたゲーム実況者も、視聴者の私も歓喜したのです(笑)。

「トモダチコレクション わくわく生活」は、自分だけの面白さを作るゲーム

読者の皆さんが「ゲームといえば?」と言われて思い浮かぶものは何でしょうか。私はRPGやパズルゲームが真っ先に思いつきます。

RPGは、開発者が用意したストーリー上にある最終目標をクリアするという道筋があります。そのためにキャラクターのレベルを上げたり、装備を拡充させたりして遊びます。

パズルゲームは、高難易度のパズルをより正確に速く解いたり、最高スコアを目指したりと、こちらも明確な目標があります。

しかし「トモダチコレクション わくわく生活」は、決められた目標がありません。

人数を増やせばエリアが広くなったり、より複雑な人間模様が繰り広げられたりといった変化はありますが、人数を最大限まで増やすことが目標ではありません。「これを達成すればスタッフロールが流れる」というタスクも存在しますが、それで「ゲームクリア」でもありません。

「トモダチコレクション」でプレイヤーが作るキャラクターはカスタマイズ要素が無限で、人間のように千差万別。そのキャラクターにプレイヤーがどう関わるか、キャラクター同士が(たとえプレイヤーがゲームをしていない間でも)どう交流するか・しないかで、まったく違った内容に発展していきます。

「で、結局どんなゲームなの? 何が面白いの?」と思った人は、ニンテンドースイッチやスイッチ2で無料体験版が配信されているので、ゲーム機をお持ちでしたらぜひプレイしてみてください。

LGBTQにも対応! 令和版にアップデートされた「トモダチコレクション わくわく生活」

事前情報をあまり入れずに体験版「トモダチコレクション わくわく生活」をプレイし始めたので、設定画面を見て「ここまで考えられているのか」と、いい意味で驚きました。

「トモダチコレクション わくわく生活」の性別・性的指向はLGBTQ当事者にも対応

私が「トモダチコレクション わくわく生活」をプレイし始めて、最初に安心感を覚えたのは「性別」欄でした。

「男・女」だけでなく「その他」も用意されており「おー、さすが任天堂」と感心。ノンバイナリーの私は、最初に作った自分の分身キャラクター(J)の性別は、迷わず「その他」を選択しました。

次に、それを上回る驚きを覚えたのが性的指向(恋愛対象)。

LGBTQも想定されているエンタメも、多くはLかG、Bのような頭文字のセクシュアリティのみも少なくありませんが、1つも選ばない(他者と恋愛しない)設定も可能になっていたのです。

「ゲイやビアン、バイセクシュアルだけじゃなくて、アセクシュアルにも対応しているのか!」と驚きを隠せませんでした。

前作「トモダチコレクション 新生活」の実況動画を視聴していて、キャラクター同士が頻繁に恋愛する点は、おもしろいけれど、気になる部分でもありました。一目惚れしたり、三角関係になったり、付き合ったり、結婚したり、別れたり・・・・・・。

たしかに「トモダチコレクション」は、キャラクター同士の恋愛関係を見て恋愛リアリティショーのように楽しむのが一番の醍醐味かもしれません。

ですが、アロマンティック・アセクシュアルの当事者でなくても「すべてのキャラクターが必ず恋愛をしなければならないのか」と疑問を覚えることもあるはず。

そして「LGBTQ」と一括りにはできず、もちろん皆それぞれ。

人間関係を観察するゲームだけれど、恋愛はマストな要素ではないと知れて「トモダチコレクション わくわく生活」は、LGBTQ当事者を含めてさまざまなSOGIに対応しているんだな、と心地よさを感じました。

ちなみに私自身はパンセクシュアルなので、自分の分身キャラクター ”J” はすべての性別を恋愛対象としました。

そんな設定も可能だったんです!

「トモダチコレクション わくわく生活」の性表現はLGBTQをありのままに自由に!


「トモダチコレクション わくわく生活」では、キャラクターの性別を3つのうちから設定しなければなりませんが、外見は前作の時点でもかなり自由に設定できるようになっていました。

服装そのものには性別が割り当てられていないので「男」のキャラクターがセーラー服を、「女」のキャラクターが学ランを着ることも可能。

そのうえで「トモダチコレクション わくわく生活」では、さらに「イベント服」が設定できるようになりました。前出のとおり「トモダチコレクション」ではキャラクター同士が結婚することがあるのですが、その際にレディース・メンズスタイルのどちらとするか選択できるのです。

もはやLGBTQという枠をとっぱらっているようにも感じる自由度です!

ちなみに、私の分身 ”J” は「どちらでもOK」にしてみました。

「イベント服」の設定によって、例えばレズビアンでボイ(ボーイッシュの略語で、たとえば外見や仕草、言葉づかい、服装などがいわゆる「男性らしいとされている雰囲気の女性」を指す言葉)の女性キャラクターが、性別は女性で、結婚式にはタキシードスタイルで結婚式にのぞむ、といった細かな設定が可能に。

ここまで自由に選択できれば、さまざまなLGBTQ当事者も自分の望むスタイルで、キャラクターが生活するのを安心して見守ることができますよね。

「トモダチコレクション わくわく生活」の多様な恋愛スタイルを、身をもって(?)検証

私の分身キャラクター ”J” が(まるで私のように)なかなか行動しないのでイライラしました(笑)。

「その他」と「女性」のカップル爆誕

「トモダチコレクション わくわく生活」をプレイし始めて数日、キャラクターが増えるにしたがって互いに恋愛し始めました。

キャラクターのSOGIは、元となる人物やキャラクターにそっているため、シスジェンダー(生まれながらの身体的な性的特徴と性自認が一致している人)・ヘテロセクシュアル(異性愛者)がほとんど。

「その他」はそもそも恋愛対象に入っていないからか、”J” は恋愛からかなり遠ざかっているように見えました。

しかし、パンセクシュアルの女性キャラクターを投入してついに数日後、相手から好いてもらう流れで ”J” と女性キャラクターがお付き合い状態に発展。「シスヘテじゃないカップルがちゃんと成立するんだ・・・・・・」と感動しました。

(以降、パンセクシュアルの女性キャラクターを ”K” とします。彼女は実在の人物を基にしているので、画像では顔を少しぼかしています)

なかなか結婚しない二人

付き合い始めた当日に結婚まで至るカップルも登場するなかで、私の分身 ”Jとお相手 “K“ のカップルは、付き合い始めてから発展するまで、かなり時間を要しました。

「トモダチコレクション」では、キャラクターの性格が16種類に分かれるのですが ”J” は実際の私に似て「ドライ系バッサリ型」という、いかにも友人の少なそうな性格(笑)。

一方、パートナーになった “K” は「ナゴミ系ほんわか型」で「みんなで仲良くすることが第一」だからか、あとから投入したキャラクターなのに友人がどんどん増えていきます。

そんななか、友人と仲良くする “K” に ”J” が嫉妬し、ケンカに発展! プレイヤーである私がかなり積極的に介入して、何とか破局の危機を乗り越えました。

しかし、その後もなかなか発展しない二人の関係。

“K” が「結婚したい」と思っているのに ”J” の気持ちが高まっていなかったり、やっと ”J” が「結婚したい」と思うようになったら “K” が友人関係を優先して「人間関係ランキング」で ”J” がかなりランクダウンしていたり・・・・・・(苦笑)。

「このままじゃ記事を書き始める前に結婚してくれない」と業を煮やした私は、自然に任せることをやめて積極介入、とにかく二人で世界各地に旅するよう、何度も仕向けました。

しかし、旅行相手は人間関係などを基にランダムで決まるので、二人で旅行に行ってほしいのに同居人みんなで行ったり、兄弟で旅行に行ってパートナーはお留守番、といったことも少なくありませんでした(笑)。

トモタチコレクションで、ようやく結婚へ


「記事を書き始める前に結婚するのは無理かもしれない」と諦めかけていた矢先、海辺で ”J” を観察していると「“K” 結婚してくださ~~い!」と叫んでいるではありませんか!

その数分後、ようやく私の分身 ”J” が “K” にプロポーズして、めでたく結婚しました。

ここまで長かった、おめでとう(泣)。ちなみに ”J” は結婚式の際にタキシードを着ていました。

なお、この記事を書くにあたって初めて攻略サイトを確認したところ「ドライ系バッサリ型」と「ナゴミ系ほんわか型」の相性は悪いようです(笑)。時間がかかったのも、相性が悪かったからかも。

ですが、相性の悪さを乗り越えて結婚に至ってくれたのは「システムの壁」を打ち破ったということ!

「トモダチコレクション わくわく生活」では、シスヘテカップルでなくても子どもが生まれるらしいのですが、残念ながら記事を書き始める前までに二人の子どもが生まれるところまでは見届けられませんでした。

これからも悲しい結末とならないように二人を見守り続けます。

皆さんも「トモダチコレクション わくわく生活」で理想の世界を描いてみませんか?

 

■参考情報
任天堂『トモダチコレクション わくわく生活』

 

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