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Writer/遥

レズビアンの自然な出会いはどこにある? アプリ以外の選択肢を考える

レズビアン同士の出会いは、アプリやオフ会が中心で「自然な出会い」は少ないといわれがちです。とはいえ、セクシュアルマイノリティと交流できる場は、ほかにもあります。今回は「恋愛目的で集まる場」以外にも、自然につながる方法を考えてみたいと思います。

自然な出会いの第一歩は「レズビアンの友達」のつながりから

最近、レズビアンの友達の恋愛相談にのっていたときに「アプリかオフ会しか出会いの場がないよね」という話になりました。その友達はパートナーを探しているようですが、どちらも気が進まないといいます。そこから自然な出会いを考えてみたとき、まず思い浮かんだのが「友達のつながり」でした。

レズビアンが集まる飲み会・遊びに参加すると、自然な出会いが増える

レズビアンの友達が数人いれば、その周りにも当事者がいる可能性は高く、飲み会や遊びの場で「友達の友達」と出会えます。

信頼できる友達の紹介なら安心ですし、気が合う人との出会いが期待できます。友達がそばにいるため人見知りの人も安心して参加できるでしょう。

たとえば、ボードゲーム会やカラオケ、ピクニック、ホームパーティなど、恋愛目的ではない集まりは参加のハードルが低めです。

また「まずは友達として仲よくなる」という心地よい距離感でコミュニケーションがとれるため、恋人は欲しいけれど、恋愛にガツガツしたくない人にはぴったりの出会い方でしょう。

レズビアンの「趣味コミュニティ」で、出会いの機会を広げる

SNSでセクシュアルマイノリティの交流用アカウントをつくり、そこから出会うのもおすすめです。同じセクシュアリティとゆるくつながれますし、気軽にやりとりもできます。

ただ、交流を深めるきっかけは「セクシュアリティ」ではありません。趣味でつながる縁もあります。共通の興味があると初対面でも会話が弾みやすく、距離も縮まりやすいものです。

SNSで趣味用のアカウントをつくったり、興味のあるイベントに出かけてみたりすると、同じものが好きな人と自然につながり、出会いの輪も広がっていきます。

読書会、映画好きの集まり、ハンドメイドや創作系のコミュニティ、スポーツサークル、写真、散歩の会など、趣味のコミュニティはたくさんあります。

とくに創作系はLGBT当事者の参加率が高めで、私の友達のなかにも、小説やイラストなどの創作系のコミュニティやイベントに参加している人がいます。

また、趣味を通じたつながりは「〇〇が好き」という共通点から、恋愛に限らず深い友達ができやすい傾向があるため、友達づくりにもぴったりでしょう。

レズビアン・LGBT向けイベントも、自然な出会いのチャンス

レズビアン・LGBT向けのイベントは、自然にセクシュアルマイノリティとつながれる貴重な機会です。恋愛目的でなくても参加しやすく、多くのLGBT当事者がいる安心感のなかでコミュニケーションが生まれやすいのが特徴です。ここから新しい縁が広がることも少なくありません。

大規模なLGBTイベントは当事者もたくさん

大規模なLGBTイベントは、当事者が一度に多く集まる場です。

東京レインボープライドのようなパレードやフェス形式のイベントでは、ブースを回ったり、ステージを見たり、写真を撮ったりと、同じ空間を楽しむだけで会話のきっかけが生まれます。また、友達同士で参加する人も多く、知り合いの輪が広がりやすいのも魅力。

出会いを探すというよりも、まずはLGBTコミュニティがどんなものか知りたい。そんな人は、手始めに足を運んでみるとよいかもしれません。

イベントをきっかけにSNSでつながったり、後日、小規模な集まりに誘われたりと、自然な出会いの入口になる可能性もあります。

LGBT関連のワークショップで、価値観の合う人とつながる

LGBT関連のワークショップは、価値観の近い人と出会いやすい場です。

LGBTに関する講座、ジェンダーについて考える勉強会、当事者向けのキャリア相談、メンタルヘルスのワークショップなど、テーマは多様です。内容に興味を持って集まる人が多いため、話が合う人と交流できる可能性があります。

ワーク形式のイベントでは、少人数で意見交換をしたり、グループで課題に取り組んだりするため、初対面でも相手の価値観や考え方が見えやすいのが特徴です。

「この人とは話しやすい」「考え方が似ている」と感じる瞬間が多く、深い友人関係につながることもあるでしょう。

ただ、こうしたワークショップは恋愛目的のイベントではなく、あくまで「気になるテーマについて学びたい」「同じ悩みを共有したい」という気持ちで参加する場なので、そこを念頭に置いて臨むことが大切です。

レズビアンの自然な出会いは、創作イベントでも?

LGBTイベントだけでなく、文学フリマやコミティア、ZINEフェス、写真展、ハンドメイド系の展示販売など、創作に関わるイベントにも、当事者が参加していることがあります。

創作イベントでは、気になる作家さんのブースに立ち寄ったり、同じジャンルを見ている人と感想を交わしたりと、自然な流れでつながれます。

私自身も、現場で出会ったLGBT当事者の作家さんや参加者と意気投合して、SNSをフォローし合った経験があります。イベントがおわった今も、ゆるく交流が続いている状態です。

今振り返ると「この人の作品が好き」「表現に共感した」という共通点があるため、初対面でも会話がスムーズだったのだと思います。

そうした作品を介したつながりは無理がなく、時間が経っても心地よく続いていく関係になりやすいと感じています。(関連記事はこちらNOISE:新宿二丁目に行かないレズビアンによる “本気の友だちづくり” 体験談。セクマイさんとの出会いの場って?

LGBTフレンドリーのお店や新宿二丁目は、自然な出会いが多い

LGBTフレンドリーなお店や新宿二丁目は、当事者が気軽に立ち寄れるため、自然な出会いが生まれやすい場所です。にぎやかなイベントが得意でない人や、落ち着いた雰囲気のなかでゆっくり交流したい人には向いています。

レズビアンバーは「自然な出会い」の宝庫

レズビアンバーには、初めて訪れる人でも肩の力を抜いて過ごせる独特の雰囲気があります。

バーでは店員の方が声をかけてくれることがあり、初めての来店でも安心して過ごせます。先日、私が久々に友達とレズビアンバーに訪れた際に、バーのマスターに気さくに話しかけていただき、緊張がふっと和らぎました。

また、常連と初来店の人が自然に混ざり合えるよう、店側がゆるやかに場を整えているケースもあるため「なじめるか不安」と身構えずにリラックスして過ごせるでしょう。

また、店内に流れる音楽や、テレビで映し出されるレズビアン映画・ドラマが会話のきっかけになることもあります。

「この作品、みたことあります?」といった一言から話題が広がり、初対面でも無理なく言葉を交わせる瞬間が生まれます。特別な準備をしなくても、同じものを見聞きしているだけで自然に距離が縮まっていくのが、この空間ならではの心地よさです。

さらに、バーによってはイベント情報やコミュニティの案内が掲示されていることもあり、新しいつながりの入口にもなります。

思いがけず、自分に合う活動や場所を見つけるきっかけになるかもしれません。

新宿二丁目やバーに慣れていない人はカフェがおすすめ

新宿二丁目には、レズビアンバーだけでなく、レズビアン向けのカフェや百合作品が読めるカフェなど、静かに過ごせる場所もあります。

お酒を飲まない人や、バーの独特の空気に緊張してしまう人は、こうしたカフェが入りやすいかもしれません。落ち着いた店内でコーヒーや紅茶を飲みながら過ごせるため、初めて新宿二丁目に足を運ぶ人にもおすすめです。

カフェでは、会話を楽しんでいる人もいれば、読書をしている人や作業をしている人もいるので、自分のペースでゆっくりできるでしょう。

店内に置かれたZINEや百合作品がきっかけで話題が生まれることもあり、同じ趣味を持つ人とゆるくつながれる場にもなっています。

また、カフェによってはオフ会や小規模イベントを主催しているため、新しいコミュニティに踏み出すきっかけになることも。

こうして新宿二丁目の文化や雰囲気に少しずつ触れられるのも、カフェならではのよさです。

LGBTフレンドリーな店を日常使いするのもあり

LGBTフレンドリーなお店は新宿二丁目に限らず、都内を中心にさまざまな地域に広がっています。

飲食店やカフェなど形態はさまざまで、ホームページやSNS、店頭の看板に「LGBTフレンドリー」と明記されているケースが多い印象です。

なかにはLGBT当事者がオーナーを務めるお店もありますが、過度に内輪感を出さず、初めて訪れる人でも居心地をつかみやすいように工夫されているため「閉鎖的な空間ではなく、オープンで風通しのいい場所で楽しみたい」という人には特に向いています。

非日常感というより、自分の生活圏のなかで「気兼ねなく立ち寄れる場所」を求めている人にとっても、LGBTフレンドリーなお店は心地よく過ごせる空間です。(関連記事はこちらNOISE:LGBTフレンドリーなフォトウェディングスタジオ3選。同性カップルがカウンセリング・撮影の感想をお届け

自分に合った場所で出会いの芽を探してみよう

レズビアンが自然と出会える場所は、少ないわけではありません。

特別な場に足を運ばなくても、趣味の集まりや友人の紹介、LGBTフレンドリーな店、イベント、創作の場などのなかで、つながりが生まれることもあります。

SNSのつながりから、オンラインで会う機会を重ねて、実際に「会ってみよう!」なんてことも決してめずらしくはありません。

大切なのは「どこに行けば出会えるか」よりも、自分が心地よくいられる場所に身を置けているかという点や、出会いのきっかけそのものを見つけることです。

個人的には、自然な出会いは無理をしているときよりも、自分のペースで過ごしているときのほうが起こりやすいと感じています。

また、出会いは必ずしも劇的な瞬間から始まるわけではありません。同じ空間にいる時間が重なったり、何気ない会話を交わしたり、共通の興味をきっかけに距離が縮まったりと、あとから振り返って「あれが始まりだった」と気づくこともあります。

だからこそ、自分に合った環境を少しずつ広げていくことが、自然な出会いの芽を育てる土壌になります。

あなたが心地よくいられる場所を選びながら、そのなかで芽生える小さなつながりを大切にしてみてください。

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