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Writer/遥

LGBTフレンドリーなフォトウェディングスタジオ3選。同性カップルがカウンセリング・撮影の感想をお届け

LGBTフレンドリーなフォトウェディングスタジオが増えていますが、スタジオによって料金やプラン内容、対応が異なるので迷ってしまうカップルもいるでしょう。今回は当事者である私が同性カップルにおすすめのスタジオと実際に利用してみた感想を紹介します。

おすすめのLGBTフレンドリーなフォトウェディングスタジオ3選

LGBTQ当事者が在籍するフォトウェディングスタジオ「PRIDE DESIGN」

PRIDE DESIGNは、同性カップルをはじめLGBTQカップルのウェディングフォトや記念写真の撮影を行うサービスです。

カメラマンを含め、対応するスタッフはLGBTQ当事者とアライで、LGBTQの事情やニーズへの理解が深いため「ドレス(もしくはタキシード)同士で撮影したいのですが」といった特別な説明をすることなく、円滑に話を進められます。

LINE相談では、完全にプライベートな環境でフォトウェディングのプランについて気楽に相談できます。

また、人目が気にならない撮影場所を用意しているので、リラックスして撮影にのぞめるでしょう。自宅で衣装を試着できるのもうれしいポイントです。

「LGBTQ専門のフォトウェディング」で、親身にサポートしてもらいたい人にはおすすめです。

LGBTQの結婚式&フォトウェディングを提供する「株式会社クリスタルインターナショナル」

株式会社クリスタルインターナショナルは、2021年に新たに「LGBTQウェディング」の提供をスタートしたブライダル企業です。

LGBTQに関する日本初といわれる資格制度「LGBT基礎理解検定」を受講した専門スタッフが、LGBTQカップルの想いに合わせたプランを提案しています。

講座を通じて培ったLGBTQへの正確な理解と、長年のウェディング事業で養われた高いプロデュース力で当事者の結婚式のほか、フォトウェディングをサポートしてくれます。

式の会場は、銀座のセント・ラファエロチャペル東京と横浜のカサ・デ・アンジェラ馬車道など。

株式会社クリスタルインターナショナルの“LGBTQ婚専用” Instagramアカウントでは、あらゆるジェンダーのカップルのウェディングフォトが投稿されています。式の様子や写真の仕上がりを知りたい人はぜひチェックしてみてください。

LGBTを含むあらゆるカップルの想いに寄り添う「ONESTYLE」

ONESTYLEは表参道、横浜、仙台に店舗を構えるLGBTフレンドリーなフォトウェディングスタジオです。

「スタッフがLGBT当事者」といった情報はありませんが、公式ホームページにはLGBT向けの特設ページが設置されており、セクシュアリティ問わず、あらゆるカップルのウェディングを応援していることがうかがえます。

スタジオでの撮影のほか、自然の中やビーチでのロケーション撮影、庭園や和室でのロケーション撮影、チャペルでの撮影など、さまざまなプランを用意しているので理想のシチュエーションで一生モノの写真を撮ることができるでしょう。

もちろん、洋装・和装などの衣装や、それぞれの組み合わせも自由に選べます。

ちなみに、私とパートナーがウェディングフォトをご依頼したのも、このONESTYLEです。次にONESTYLEを利用してみた感想や、ウェディングフォトの流れをお伝えします。

私たち同性カップルのフォトウェディングをONESTYLEで体験

2023年、私とパートナーの間で「ウェディングフォトを撮りたいね」という話があがり、ふたりでLGBTフレンドリーなウェディングフォトスタジオを探しはじめました。

まずはLGBTフレンドリーなフォトウェディングスタジオONESTYLEに相談

インターネットで検索するなかで、ふと目に留まったのがONESTYLEです。

私たちが横浜に住んでおり、ONESTYLEのスタジオの1つが横浜にあったということで、「まずは話だけでも聞きに行こう」と相談の予約をメールで入れることに。

相談は対面とオンラインの2パターンがありますが、私たちは住まいがスタジオに近かったので、対面での相談を選びました。

後日、ふたりでスタジオにうかがうと、スタッフの方が笑顔で迎え入れてくださいました。メールで同性カップルである旨は伝えていたからか、スタッフの方は戸惑うことなく、むしろ慣れているような様子でフランクに対応してくださいました。

ちなみに、たまたまなのか、それとも配慮してくださったのか、その日は私たち以外のお客はいませんでした。

カウンセリングがはじまり、私たちは和装の撮影を考えていることやざっくりとした予算感などを伝え、それをもとにスタッフの方がプランを組んでいきます。とんとん拍子に話が進み、その日のうちに見積もりが完成しました。

その流れのまま、私たちはまず和装を撮影することになりました。

フォトウェディング当日、早朝に撮影スタート

フォトウェディングの数週間前に、衣装選びと試着のため再びスタジオへ足を運びました。ふたりでいくつか衣装を試着した結果、最終的に私は蝶の刺繡が入った白無垢、パートナーは黒五つ紋付き羽織袴を選ぶことに。

そして迎えた当日、「ほかのお客と鉢合わせたくないから、早朝がいい」というパートナーの希望で、私たちは朝の6時にスタジオへ赴きました。

スタジオ到着後、別々のメイクルームへ移動し、すぐさまメイクを開始します。メイクさんはいらっしゃったのですが、私は自分でメイクがしたかったので、メイクは自分で、髪はメイクさんにお願いするメニュで進めました。

一方、パートナーは普段メイクをしない人なので、今回はメイクさんにメイクとヘアセットの両方をお願いしました。

メイクを済ませて着付けをしてもらったあと、いよいよ撮影が開始します。

撮影スペースにはレンガ調のおしゃれな壁や、書斎を思わせる本棚風の壁などがあり、それらを背景にカメラマンさんの指示に従ってポーズを決めていきます。小道具として和傘や障子屏風なども用意していただきました。

カメラマンさんとスタッフの方たち3~4人に囲まれながらの撮影だったので、少し緊張していましたが、スタッフの方たちが「可愛い~!」「素敵~!」と場を盛り上げてくださったので、照れつつもリラックスして撮影することができました。

ほかのお客と鉢合わせることなく、お昼前には撮影終了。早朝からメイクに着付け、撮影と忙しい日でしたが、とても素敵な思い出になりました。

数週間後にウェディングフォトのデータが到着

ウェディングフォトの撮影から数週間後に、データが届きます。届いた写真はどれもきれいな仕上がりで、写真に映っている私たちはとてもリラックスした表情をしていました。

こうした自然体の笑顔も、スタッフの方々の温かいお声がけや穏やかなムードのおかげだと思います。

ちなみに、今回のフォトウェディングでかかった費用は20万円ほど。こちらはスタジオでの撮影、撮影データ、衣装レンタル、着付け&ヘアメイクを含んだ料金です。

フォトウェディングの相場は15〜20万円なので、相場の範囲内におさめられたかなと思います。

LGBTフレンドリーなフォトウェディングスタジオはおすすめできる!

LGBTフレンドリーなフォトウェディングスタジオと一口にいっても、担当するスタッフの方が当事者であるところもあれば、アライであるところもあります。

同性カップルさんだけではなく、からだの性的な特徴など打ち明けにくい事情をおもちの方、そのほか「友情婚」など従来の法律婚にとらわれないフォトウェディングをお考えのカップルさんは、プライバシーを守りながらプランの相談ができるサービスや、完全プライベート空間で撮影ができるスタジオを選ぶのがおすすめです。

もちろん、「ほかの男女カップルと変わらない対応がいい」というカップルさんもいると思いますので、その場合はスタジオのスタッフの方にその旨を伝えてみるのも1つの選択肢です。

それぞれのスタイルにマッチするフォトウェディングスタジオを見つけて、ぜひ思い出の写真を撮ってくださいね。

 

■参考情報
PRIDE DESIGN 公式ホームページ
株式会社クリスタルインターナショナル プレスリリース
ONESTYLE WEDDINGPHOTO for LGBT

 

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